米粉パンの栄養は?小麦パンとの違いや、食物アレルギーの方が不足しがちな栄養素を紹介
小麦アレルギーの方も安心して食べられるグルテンフリーの米粉パン。食物アレルギーの方は基本的に原因食物を除いた食事をされますので、どうしても不足してしまう栄養素があります。
グルテンフリーの食生活でも栄養の摂れた食事をするために、米粉パンと小麦パンの栄養素の違いや、食物アレルギーの方が不足しがちな栄養素をご紹介いたします。
●米粉パンと小麦パンの比較
小麦の食パンと比較して、米粉パンのカロリーはほとんど差がありません。これは小麦もお米も栄養素の主成分が炭水化物だからです。
他の栄養素も調べてみると、米粉パンは脂質が少ないのが特徴です。「最近、小麦パンを食べると胃がもたれやすい」という方は、米粉パンを試してみてはいかがでしょうか。
一方、たんぱく質は小麦パンの方が多いです。1日のたんぱく質の推定平均必要量は、成人男子(18歳以上)が50g、成人女性(18歳以上)が40gとされています。
(出典:日本人の食事摂取基準(2020年版))
たんぱく質を気にしている方は、米粉パンの他に肉、魚、大豆などを摂ることで補えます。
【100gあたりの栄養成分比較】
(出典:日本食品成分表2020年版より抜粋)
●玄米の栄養素
米粉パンが好きだけどもう少し栄養が摂りたいという方は、玄米パンがおすすめです。
玄米粉は、小麦粉(強力粉)や米粉と比較して、食物繊維やミネラル、ビタミンが多い食材です。これは、白米の外側にあるヌカや胚芽に栄養素があるからです。
(出典:日本食品成分表 2020 年版より抜粋)
タイナイの『玄米食パン』や『焙煎玄米食パン』、そして『玄米丸パン6個』、『玄米丸パン3個』、『焙煎玄米丸パン6個』は国産玄米粉を主原料に使用しているため、食物繊維などの栄養素を摂ることができます。
●食物アレルギーの方が不足しがちな栄養素
米粉パンを食べている方の中には食物アレルギーでお困りの方もいます。食物アレルギーの方は基本的に原因食物を除いた食事をされています。しかし、原因食物を除くことで不足してしまう栄養素もあります。
食物アレルギーの3大原因食物である卵、乳、小麦から摂取できる主要な栄養素は、それぞれたんぱく質、カルシウム、炭水化物です。
卵由来のたんぱく質や乳由来のカルシウムは米粉パンだけでは補うことができません。
【100gあたりの栄養成分比較】
(出典:日本食品成分表 2020 年版より抜粋)
そんな時は他の食材を活用することで、不足しがちな栄養素の補給をしてみてはいかがでしょうか。
卵や乳以外では、下記のような食材にたんぱく質やカルシウムが多く含まれていますので、献立の参考にしてみてください。
また、タイナイでは米粉パンのアレンジレシピを発信していますので、ぜひチェックしてみてください。
【カルシウムが多い食材(100gあたり)】
(出典:食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2017)
(出典:日本食品成分表2020年版より抜粋)